FAcoat RALLY MONGOLIA 2023 ETAP-0 /1

ETAP-1 5 AUG. 2023 ULAANBAATAR⇒SAYNSHAND

L:51.85km SS-1:252.29km L:4.91km SS-2:238.51km L:31.22km TOTAL:578.78km

「1本のG.H.MUMM Grand Cordonを巡って」

1907年6月清朝末期。動乱の20世紀の幕があけたころ。北京からパリまでの自動車レースが行われた。参加車は5台。優勝賞品は1本のシャンパン。G.H.MUMM Grand Cordon(マム グラン コルドン)1台のフランス人の乗るコンタルがゴビ砂漠で行方不明になった。わずか6馬力、単気筒のコンタル。ドライバーは瀕死の重体で救出されたが、マシンは砂に埋まったまま116年の時が過ぎた。しかしこのシャンパンはいまだつくられているから不思議だ。この日のステージウイナーに、このシャンパンを贈ろうと思う。あの冒険の記憶をもういちど確かめるために、ゴビにむかう

ルートインフォメーションより

DAY0

機内から

8月3日お昼過ぎの成田空港発MIATモンゴル航空にて

4年ぶりのチンギスハーン空港に降り立つ

場所も変わり新しくなっていました新空港、下が旧空港(2017年撮影)

現在TBSで放送されているドラマVIVANTで主人公が日本へ帰国する際にチンギスハーン空港がちらっと写っておりましたが

空港内におしゃれなカフェやバーガーキングがあり立派な国際空港でした

以前の空港は小さなお土産屋さんが数件のみだった

しかし以前の空港よりウランバートル市内までは1時間ほど距離は離れ市内の渋滞は4年前よりもさらに酷い状態とのことで22時過ぎにチンギスハーンホテルの到着

仲間とホテルのバーで軽食をとり早々と部屋に戻る

翌朝チンギスハーンホテル前にはすでに参加者のマシンが並べてあった

早速バッテリーを繋ぎコマ図を巻きガソリン補給

仲間たちも各々ガソリン補給へ

その後は公式受付と車検

夕方からは総合ブリーフィング、日本語モンゴル語で行われます

日本モンゴル以外にも韓国や中国からもエントリーがありMOTO(二輪)48台、AUTO(4輪)25台、総勢73台

主催の山田委員長からは前半戦の南ゴビは暑いので脱水症

塩分補給を忘れないようにという注意喚起がされる

それと「友情、コミュニケーション、優しさ」をもってラリーを楽しんでもらいたいと語っていた

DAY1

翌朝5時に今日のビバークへ運ぶための荷物(ダッフルバッグ)をX1トラックに運び

photo A.nakamura

この日のランチパックを受け取りディバッグに詰める

内容はウィダーインゼリー、チキン、アルファ米おにぎり、プロティンバー、ナッツ、ペットボトルの水等

参加者はこれをSSスタート前やリエゾン休憩中に補給する

ウランバートルは夜半に雨が降ったようで気温は25℃前後ジャケットを着てちょうどよい気候

自分含め皆緊張の面持ち

グランドスタート前に参加者全員で記念写真

6時、ゼッケン1から2台ずつスタートしていく

久しぶりの右側通行と濡れた路面、穴の開いた舗装路に気を付けながら52キロ先のSSスタート地点までコマを進める

A.nakamura

草原を低い雲が覆うSSスタート地点

いよいよラリーモンゴリア2023が始まる

この日はSS(競技区間)2本

252キロと238キロまずはしっかりとナビにモンゴルの大地になれることが最優先

気持ちを引き締めてスタートラインに並ぶ、スタッフによりカウントダウンがされスタート

慎重にコマ図の距離とカップ(方位)を確かめながら走行

23キロ付近のコンクリートという目印が見つからぬまま指示通りのカップのピストを走っていくがやがてコマ図に書かれた指示のカップからじわりじわりと離れていくこれはミスコースではということで引き返すが目印が見つけられない

仕方がないのでその距離から指示通りのカップ方向を走りようやくそれらしいピストの分岐に出るラリーメーターの距離を合わせオンコースへ、初日の20分ですでにミスコース(汗)

ラリーメーターの補正をしナビにも慣れて少しずつ景色を見る余裕が出てきた

濃い緑の草原にベージュ色のピスト(轍)が美しい

スタートして150キロ付近停車して写真を撮る

この日は大きく南に移動する日、景色がさまざま変わっていくだろう

初参加の鎭波さんも初めてのモンゴルの大地を楽しんでいるようだ、サムズアップ

そこからも緑の草原は続く時折ピスト上に大きな水溜まりがあり大きく迂回をする

SSゴールまで残り50キロ超ハイスピードな路面に分岐も少ない

時速110キロで走っていても景色が変わらず時速60キロくらいに感じる

ここで多くのバイクや四輪に抜かれる一体何キロだしてんねん!

SS1をゴールして給油ポイントへ

多くの参加者がこちらで給油しているため大渋滞

給油に30分以上かかり待ち時間にランチパックをほおばる

13時SS2のスタート位置へ

大地の草も低くなり路面はやや砂っぽくなっていく

SS2もハイスピードなピストが続く

緩い丘をいくつも超えていく、そのたび視界には広い大地と地平線が目に飛び込んでくる、感動して撮影

特に初日はなかなか前に進まない(苦笑

やがて緑の草から硬い茶色の路面に代わっていく

雲は多いが気温は35℃を超えているだろうかヘルメット、ジャケットのベンチレーションから入ってくる風が熱い

カップに従い何本ものピストが平行している長い長い直線を30分以上走り続ける

一般車両も見かけるようになり街に近づいていることを感じる

やがてコマ図にはゴールCPのマーク前方に目を凝らすがゴールは見えない、最後のコマ図から指示通りの方位できたつもりだが、やがてゴールの距離にラリーメーターがたどり着いたとき左に大きく旋回する何本もの轍を発見!

その通りに向かうとありましたゴールCP

そこにはダカールレジェンドでもある石原さんがおり「原さんがはるか右に走っているのこちらから見てましたよ~」といわれる(恥

ゴールはサインシャンドの街のはずれでここからリエゾンで30キロ移動し今日のビバークへ、

給油も終わり冷たい飲み物でも飲みたいなと思っていたら商店の前にSSERのステッカーを張ったランクル発見、スタッフがお店から出てくるところで「ここは冷たいコーラもビールもあるよ~」と教えてもらう

そこから30分ほどコマ図に従い大地を走っているとはるか彼方にいくつものゲルSSERのゴールフラッグが見える

その横にオフィシャルのヘリコプター

ということで愛車FR450RALLYと記念写真を撮って

16時30分、DAY1ゴール

ゲルで着替えを済ませシャワーを浴びて車両整備へ

まだ日差しも強かったたためランクルに日陰で行うスポーク、各ボルト増し締めにエアクリーナー交換など作業をしていると

足利さん中村さんや室井さんも帰ってきた

皆2回目のラリーモンゴリアということでナビやルートにも慣れているようだ

早速メカニックが参加者のバイクの点検を始めると足利さんのバイクに大きな釘が刺さっているのを見つける!

今回当社からの参加者は全員ミシュランデザートムースにデザートラリーの組み合わせだがこれがチューブだったらレース中に修理しなければならない

ムースで良かったね!足利さん

太陽が西の空に沈むころ初参加の井野さん吉野さんもゴール

ここからが本格的に整備の時間

メカニックの初澤君はこの日から毎夜日付が変わるまでまたETAPによっては朝方戻ってきたメンバーを寝ずに待ち続け作業してくれました

食堂でゲルで仲間と今日は走ってきたルートの話

ミスコースや出来事への武勇伝を語る、楽しいと感じるがまだラリーの行程に緊張や硬さを感じる初日

明日はサインシャンドのビバークをループする657キロ

SSもフルスケールで行われる序盤の山場

ゲルのベッドでストレッチをしてアミノバイタルをのむ

今日のルートや景色を思い出しながら横になったらいつの間にか眠りについていた

 

 

 

 

 

 

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