ラリーモンゴリア2017 ETAP2
すでにラリーモンゴリアから一か月が過ぎようとしているのにレポートはETAP2、年内にレポートもゴールしたいな(苦笑)それでは肉体的に最初のピークを迎えたラリーモンゴリア2017Etap2レポートをどうぞ
ダルザドガド→ゾ―モット Total538.9KM
ダルザドガドのビバークは小高い丘にあるツーリストキャンプ
前日はマラソンディ整備することができない、朝スタート前に各部チェックやコマ図を装着する、自分のマシンはマップホルダーを脱着式にしたためパルクフェルメに入れる前にホルダーを外せるがそうでないライダーは朝パルクフェルメ内で装着するのだが風が吹いてくると井出川選手(女性1位のライダー)のように…
彼女はrider三上編集長から「妖術使い」と命名される(笑)
このきれいなビバークを前日の総合タイム順にスタート
SSスタート地まで66キロはリエゾン
前半はこのように綺麗な舗装が続き、緩やかな起伏や丘を越えるワインディングまるでヨーロッパの田舎道を走っているような感覚
「この道RnineTとかで走ったら最高だろうな~」とか思いながら
やがてきれいな舗装路の終着点?工事始点?になりその道の脇を平行しているピスト(あぜ道)を走るようコマ図に指示されていたのだが前を走っていたライダーがコマ図の示すCAPより90度以上異なるピストへ全開で走っていった(このライダーとは翌朝のビバークまで会うことがありませんでした…)
SS1のスタートこの日のルートはコマ図に慣れていたこともありライディングとフォトショットに集中できましたが
とにかく暑い
ハスクバーナのシックストルプジャケットはジャケットもパンツも機能的なベンチレーションがついているのだがそこから入ってくる風がド熱風!!それが体力とハイドレーションの水を消耗させる
大きなミスもなく220キロのSSを走り終える
そこから次のSSまで22キロリエゾン、給油と休憩を1時間のタイムコントロールで行う
町のスタンドでガソリンを入れコマ図通り進むと日陰のない町はずれが次のスタート地点だったその時点でスタートまで30分以上の時間を残していた
まだ二日目の前半というのに何という疲労感だろう、緊張していることやモンゴルのダートライディングに体が慣れていないということもあるがあと6日以上も続けるのかと思うと不安になる
自分より後ろでゴールしたモンゴル人ライダーがスタート地点に来て町に引き返していった「もしや」とおもい彼の向かった町に入ってみると
売店の陰でそのライダーが休んでいたので声をかけて自分も休憩させてもらう
そこでコーラとハイドレーション用の水を補充、そこで飲んだ冷えていないコーラの味は史上最高の味、体に糖分が入っていくのを細胞単位で感じた
そこから3Lきっちり入ったハイドレーションバックを背負いSSスタートラインに並ぶ
おっ重い…疲労した体に3キロの重さが堪える
ここからゴールのゾ―モットまでは244キロと初日よりも若干少ない距離という事実と30度はゆうに超えているだろう気温に水を飲むペースと量が増えていく、緊張こそ薄れたもののスピードの上げられない体力を消耗するルートが続く、気温も上昇やがて砂地のピスト遠くにライダーらしき砂煙が見える追いつくとHPN篠原選手だった、これまでのラリーペースが異なるためルート上で会うことは稀だったが、話しかけると「ゆっくり走り体力を温存して走っている」とのことだった、先に行かせてもらうがこちらも写真を撮るため停まるので都度追いつく
奇岩恐竜の谷を抜ける前のルートここでレース中であることも忘れお互いに撮影
そこからも荒涼とした大地が続きゴールまで残り50キロのところでハイドレーションの水がチューブ内で「ズズズッ」という音をたてて空っぽになった…ビバークまではドライレイク、ハイスピードなルートなので50分もかからないだろうし最悪はラリースーツにはウィダーインゼリーがあるのでそれを飲めばいいだろうと考え時速80キロで走り続ける、砂が薄くなりやがて緑色の草がところどころに見えたころ前方に大きな木々が見えた
ゾ―モットだ