FAcoat RALLY MONGOLIA2023 ETAP-4
ETAP-4 8 AUG. 2023 SAYNSHAND⇒ADAATSAG
L:148.14km SS-1:275.64km L:11.74km SS-2:195.52km L:19.10km TOTAL:650.14km
ルートインフォメーションより
4日目の朝いよいよこのサインシャンドのビバークを離れる
過去参加したラリーモンゴリアでも3泊とも同じビバークは初めて
ご飯は美味しい温かいシャワーに綺麗なベッド、見渡す限りの地平線、素敵なツーリストキャンプだった
この地を再び訪れることがあるのだろうか
モンゴルのラリーで移動する朝は毎度自問する
AM6:00
ランチパックを受け取り朝食
着替えやスペアパーツ等入った2つのダッフルバッグをX-1トラックに運ぶ
Etap2で転倒し鎖骨を骨折してしまった仲間もここでウランバートルに戻り帰国する
負傷以降も明るく仲間達と接していた彼の対応に心から感謝
ライディングウエアーに着替えハイドレーションバッグを背負い、ヘルメットネックブレースを持ちゲルを後にする
SSER厚主さんによるブリーフィング
コマ図コーションの距離とルート上の注意点を細かく説明されていた
前日までの順位上位から1分おきにスタート
#1は昨年のSSERツールド日本シリーズチャンピオンの島田さん
朝方までの作業が続き寝不足のメカニックの初澤君
リエゾンをスタート
今日はSSスタートまで150キロ移動
ロシアから中国までを繋ぐ大陸鉄道
そしてラクダにも
前回は怖くて近づけなかったので
バイクを置き近づく
人間には慣れているようで逃げる気配はないが何せでかくて怖い
リエゾンではあるがコマ図の区間距離が105キロ!!
144キロ地点のGSで給油
どうにもお腹が痛くなりスタッフにトイレの場所を聞くと離れにある小屋のカギを渡される
入ってみると半畳くらいの広さの小屋の左右に板がひかれてありそこでするようだ
TBSドラマVIVANTで乃木たちが警察犬から逃れるために入ったまさにそれ
AM11:20
275キロのSS1スタート
今日も硬い路面のハイスピードピスト
ベージュの大地に青い空が映える
今日も恰好いいぜFR450RALLY
と撮影していたら泉本さん
しばらくすると
島田さん
大きな砂煙を上げながら通り過ぎていく
やがて白い花畑の大地にでる
写真を撮っていると
やっぱり?#10篠原さん登場
そこから超超ハイスピードなピストが続きます110キロで走っていても景色が変わらない
硬い路面のピスト出せることろで130キロ巡行が続く
しばらく走るとピスト脇にバイクが2台、泉本さんと島田さんだ
泉本さんのリヤムースが溶けてタイヤがバースト
チューブを持っている島田さんが泉本さんのマシンの補修を手伝っているところだった
レース中にも関わらずにだ
その判断を自分はできるだろうか?
躊躇なくそれができる島田さん、恰好いいぜ!
photo m.ashiyoshi
14:55 SS1ゴール
給油後にスーパーの軒先で冷えたコーラとランチパック
しばらくすると篠原さんも合流
ここまでのルート、ラリーマシンについてひとしきり語る
お互いに使用しているバイクはFR450RALLY
ラリー競技専用に作られているマシン
高速での安定感、制動力の高いブレーキそれに負けない剛性強いフレーム、どんなギャップもいなしてくれるサスペンション
ここまでの行程で無転倒はもちろんヒヤッとする場面に一度もあっていない
乗り手に安心と自信を与えてくれる
「転ぶ気がしないわ~」
と言って別れた
photo:m.ashiyoshi
15:55
195キロのSS2スタート
やはりハイスピード
先の見える緩いコーナーが続く
速度は50~75キロ、コーナーの序盤でアクセルをあけながら向きを変えていく
8キロ付近の緩い左コーナーそれまで同様の操作をしたら突然リヤタイヤがながれそのままスリップダウン
サーキットでの転倒のようにバイクは倒れたまま滑り続け
自分は左の肘と膝を支点にやはりサーキットのようにバイクとともに滑走
ピスト脇の草に引っ掛かり止まる
一瞬何が起きたのか理解ができずにいたが
ひとまずバイクを起こしダメージがないかチェック
転んだ場所と路面を見るも転倒する要素が見当たらない
単純な操作ミスか…
「転ぶ気がしない」といったわずか30分後の出来事
その後は慎重にコマ図をフォローして正確にナビゲーションをこなしSS2ゴール
ビバークまでは19キロのリエゾン
明日はビバークからSSがスタートするためゴール前に給油する必要がある
ガソリンスタンドに立ち寄るが給油待ちの車が列をなしている
30分ほど待つも来る気配がない
やがて同様にゴールした参加者のマシンも並び始める
店主がどこかに出かけてしまっているとのこと
モンゴル人ライダーが言うには2時間くらいは帰ってこないのでビバークへ行こうと促される
ラリーのレギュレーションで決められた時間内にビバークへゴールしなければペナルティが課せられる
給油はせずにひとまずビバークへ戻ることにする
何だかすっきりしない気持ちのまま
19時前ビバークへたどり着く