メッツラー・カルー4

待望のアドベンチャー専用タイヤ、メッツラー・カルー4装着して1000キロほど走行しました

すでにBMW BIKESやサイトには詳細なレポートが掲載されておりますので詳しくはそちらをチェックしてください

こちらではオフロード好きGSライダーによる感性レポートを(笑

「舗装路」

装着して走り始めでまずこの手のブロックタイヤ特有のゴロゴロとした振動とロードノイズが極めて少ないことに驚く2世代前のツアランス同等!?交差点を曲がったときに低速ではややフロントタイヤが先行する気がするが、以前のブロックタイヤに比べてより自然なステアリング

高速道路移動では速度100キロ前後ではこちらもブロックタイヤということを忘れるほどに振動も激減、サイドケースに荷物満載(お土産の梨やらリンゴやら)での車線変更でも直後に車体揺り戻しもなくピタッと収まる、剛性も高い

バイパスでの舗装路の轍や縦溝のある道ではややフロントタイヤがとられる感じがあるが前モデルに比べロードノイズ、ハンドリング共に舗装路での快適性、操作性が大幅に向上している

 

「ダート」

自分がこの手のタイヤに臨む要素の大半を占める未舗装路での性能

今回はフラット固い砂利、深い砂利、濡れた赤土、ゲレンデのグラストラックなど60キロ超のダートを走行

空気圧は前後共に舗装路標準よりやや少ない2.3キロ

固いフラットダートでは舗装路を走っているかのような素直なハンドリング、林道ツーリングのペースで10キロの林道を走破しましたが一度もフロントが破綻することなく安定、制動時にフロントタイヤが路面に食いついていることを感じます

新たに撒かれたと思われる深い砂利道では丁寧なブレーキ、アクセル操作を心掛けましたが急なカーブでリヤタイヤが流れ始めた時にグリップを回復させるためにややアクセルを戻すとすぐにリヤタイヤのグリップが回復し車体が安定、以前のカルー3のだとそのままリヤが横に流れるイメージで身体をそれに合わせたアクションをしようとしていたのが拍子抜けするほど(苦笑

3キロほど続く左右に深いクレバスのある林道で真ん中の馬の背のような一本橋を走行中に崩れている轍を超えるときにリヤタイヤが轍に落ちかけトラクションが抜けないようにアクセル操作、こちらも以前のカルー3でしたらそのまま横にズズズズッとスライドしていたイメージで身構えていたら何事もなかったように(リヤタイヤの轍を超える情報はライダーに伝わる)乗り越えていきました

最後にゲレンデでのグラストラックと林道でややペースを上げて走行、リヤタイヤをスライドさせようとコーナーでカルー3のイメージでアクセルをあけてもスライドすることなく1.3倍?くらいラフに開けてスライドし始める、スライド中もアクセルの開閉に合わせてリヤのスライドコントロールがしやすい

そして一番すごいと思ったところがオフロードでABSとの相性が抜群に良いこと!

走行中はエンジンもABSもエンデューロプロモードでしたが滑りやすいグラストラックで強引にフロントブレーキをかけると当然ABSが作動するのだがそこからの制動が極端に短くそして自然、グラストラックだけでなく砂利道でも同様なのだがこちらでは強引なブレーキ操作にもかかわらずABSが作動していることを感じるのが困難なほど!試しにABS解除して操作してみたら一発でロックしました(汗)

1000キロ走行したカルー・4、そこそこラフにアクセルをあけても角が取れることなくまた制動力の低下も感じられませんでした

・操作性 ・乗り心地 ・制動力 ・舗装路でのグリップ力 ・未舗装路でのグリップ力 ・耐久性

耐久性はカルー・3も高かったですがそれ以外の項目でも前モデルを2回り以上アップデートしている印象

自走で長距離移動して林道も楽しんでという使い方をするアドベンチャーライダーには現行ラインナップの中で最強のタイヤだと思いますよっ

是非お試しあれ~

 

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