FAcoat RALLY MONGOLIA2023 ETAP-2

ETAP-2 6 AUG. 2023 SAYNSHAND⇒SAYNSHAND

L:35.87km SS-1:305.03km L:0.71km SS-2:286.58km L:29.28km TOTAL:657.47km

「コンタルを探せ」

116年ものむかし。清朝末期。中国は急速に国力を弱め列強に蝕まれていた。しかし、いまは再び100年の眠りから覚め、ゴビ砂漠の地下に眠る資源を巡って総攻撃をしている。コンタルの埋まった辺りに道はまったくなかった。世界の輸送が馬車から鉄道に変わり、道路が地上から消え失せようとしていた頃だ。南ゴビをおおきくワンダリングするループで、コンタルを探しながら中国の資源アタックの現場を目撃する。ここは世界の希少動物絶滅危惧のホランとよばれるアジアノロバを見かける。おそらく真空地帯では、100年前の北京-巴里の時代と何ら変わらない大地を見ることになる。

ルートインフォメーションより

サインシャンドのビバークにて

AM5:30ゲルの外に出て地平線の先からのぼる太陽を眺める

ラリーモンゴリア二日目が始まる

食堂に行きランチパックを受け取り朝食、パンに温かいスープとインスタントのコーヒー

選手どうし食堂での会話もまだ緊張感がある

AM7:30ブリーフィング

「モンゴルのスピードに慣れてきた二日目は事故が多い十分に注意してほしい、ヘルメットの顎紐をしっかりと確認して」

山田委員長より注意喚起がされる

AM8:20シャインシャンドのビバークから35キロ先のSSスタート地点へ向けて出発

毎朝リザルト順で総合1位から1分間隔でスタートしていく最後の走者は約70分後

AM9:00SSスタート地点に到着、すでに30度近い気温

サポートカーやバイクの日陰で涼をとる

長いラリーこういった小さな行為が体力を温存するために大切

photo S.ashikaga

SSスタート

SS1は最長距離の305キロ、時速100キロで走り続けても3時間かかる計算その上この暑さ、集中力を切らさないようにナビゲーションを心掛ける

スタートして5キロ同じような方位に向かうピストが二つその先は分岐大きく分かれているため減速をして距離と先のピストのカップを確かめる、コマを進めるどうやら合っているようだ

よ~し昨日の轍は踏まないぜぃ(笑)

しばらくはハイスピードなルートが続く緩い丘をいくつも超えピストからやや外れた先に動物の群れ

このレース初めてラクダの群れと遭遇ということで記念撮影

でかいので怖くてあまり近づけなかったですが…

そこから30分程走行していると大地から緩く登る丘に差し掛かる

これまで走ってきた道含め絶景に違いないとバイクを停め写真を撮ろうとすると後ろから#10篠原選手

彼もレース中にも関わらず停車し一緒に記念撮影

たしか6年前もこんなことあったよな…

そこからまた1時間ほど走行するとそれまでになかったような大きな木が乾いた大地から力強く生えている

昔映像で見たアフリカの大地のよう

ルートは枯れ川の中やまるでエンデューロコースのようなアップダウンにタイトコーナーなど全くペースの上がらない人工物(電線)の脇をひたすら走り続け体力を奪われる

やがて尾根のような道に

そしてこの景色に出会う

どこまでも続く道

「ふぉーっ」

このエタップのハイライトともいうべき景色でした

SS1をゴール、スタッフに「原さん今のここの気温40℃ですよ」と声を掛けられる

どおりでハイドレーションの水が少なくなるはずだ

ということでSS2のスタートまでに売店で冷えたコーラとランチパック、ハイドレーションに水を補給

「生き返る~」

14時40分SS2スタート

序盤はハイスピードな硬い路面が続き時折砂交じりのピストが現れる

やがてカチカチの赤土へ路面は変わる

「道」と認識できるピストが薄くなっていくことを感じる

ペースを落としこれまで以上にクロスピストや分岐でメーターをきっちりと合わせカップを確認していく

こうすることにより薄いピストやわかりにくい分岐も自信をもってナビゲーションすることができる

SS2もゴール間際ピスト上にひつじの群れ

驚かせないようにゆっくりと進んでいくとまるでモーゼの十戒のように羊の道が出来上がる(笑)

またまた残り30分はハイスピードで見おぼえのある道ETAP1と同じゴール場所でした

ということで昨日を同じスタンドで給油して冷たいコーラとビールを買ってビバークへ戻る

19:00ビバークへゴール

ゲルで着替えシャワーを浴びてFR450RALLYの整備

エアクリーナーの交換に各ボルト、スポークのチェック

ここまで1000キロを超える行程でもボルト一つ緩んでいない

走破性能はもちろんだがラリー専用に作られたマシンを実感する

明日は前後タイヤ(ホイール)にオイル、スパークプラグを交換予定なので早めにビバークに帰ってこなければっ

20:00夕食、モンゴルのツーリストキャンプごはんがとても美味しい!

この日のメニューはトマトのスープにジャガイモと牛肉を煮たものごはんにボーズ、すべて完食

「ごちそうさまでした」

食堂から出ると西の空に大きな雨雲

今日のルートの方角だ

まだ多くのライダーが戻ってきていない

暗くなってから薄い赤土のピスト走行はナビゲーションが難しだろうし

もし雨が降っていたら困難な道になっているだろう

23:00

戻ってきた選手は夕方ルート上で小石ほどの大きさの雹に降られたようで停車しバイクに身を寄せて通り過ぎるのを待ったそうだ

ピストは流され道がわからずGPSを頼りに走行を続けビバークにたどり着いたとのこと

ん~過酷

この日もベッドの上でストレッチ

アミノバイタルをのみiphoneに入れてある志の輔を聞きながら横になる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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