R1300GSのオフロード性能、ラリー競技編

7月に参加したラリー北海道参戦後に書いていた記事公開していない事に気づく

先週のツアラテックキャンプでも多くの方に「R1300GSどうですか~」と声を掛けられましたのでディーラーオーナーとしてではなく?いちオフロード好きのライダーとしてのR1300GSのオフロード性能をレポートします

 

R1300GSを手にして初めてのクロスカントリーラリー競技に出場した

2013年当時発売されたばかりのR1200GSで北海道4DAYSに参戦

それ以前はF800GS、HP2とフロント21インチ・テレスコピックフォークのオフロード走行に適したパッケージのモデル

初参戦時のR1200GS初期型(ステアリングダンパやクルーズコントロール非装着)で今回のラリーでも使用した北海道・陸別のSS(競技区間)では4速全開ストレートで車体が浮き上がり着地と同時にハンドルが振られ怖い思いをした、翌年ステアリングダンパが装着されすぐに乗り換えました

日高の牧草地やシングルトラックではやや苦労しましたがそれ以外での林道、リエゾンではもうGS以外で参戦すること考えられないというほど快適に移動を楽しむことができ、それ以来10年以上GSでラリーに参戦し続けている

4月にR1300GSを手に入れて3か月で4回ほど林道ツーリングに出かけ、成田モトクロスパークや華厳でオフロードでの挙動を確かめました

1250GSよりも路面からの情報が早いのとトラクションコントロールが丁寧になっているというのが印象的でした

今回の北海道3ディズで初めて競技スピードでダートを走行した時のR1300GSの感想

「良い点」

・車体が軽い:ガソリン残量10L以上入っている状態でも1250GSのエンプティ状態ほどの軽さを感じる

・フロントタイヤの情報が多い:路面の状況などわかりやすく情報伝達が早いため補正しやすい、以前だとFタイヤ逃げ始めてバイクの挙動がで始めたときに補正をしていたが車体の挙動が出る前に対応できるため転倒リスクが大幅に軽減されました

・トラクションコントロール介入が絶妙:1250GSだと競技区間で全開走行を続けたときにブロックタイヤの角やブロックそのものが欠けてしまうことが多かったのですが1300GSでは綺麗に角のみが削れていく、それだけトラクションコントロールの介入が丁寧、それでいてタイムが遅くなったという印象を乗り手は感じませんでした(トラクションコントロールを有効に使う乗り方で)

・ステアリングダンパの効用:上記にも記載しましたが以前R1200GSでハンドルが振れた4速全開のストレートポイント今回も同様に走行し離陸着地しましたがマシンの挙動が変わることなくそのまま加速態勢を維持できました、結果的に翌日の同SSで5速までギアが入るほど(驚)

・ブレーキ性能:ハイスピードダートのコーナー進入のフルブレーキ時にギャップが現れたときにテレレバーを稼働させるため瞬間的にブレーキをリリース後ブレーキを掛ける際のコントロール性能が向上。またブレーキの入力に対して制動のコントロールもし易くフロントタイヤの情報と相まって以前のモデルよりもより繊細なブレーキを掛けることができる

・車体バランス:マスの集中化の恩恵かスタンディング時によりコンパクトに感じる少ない入力で操作することができる、破綻時の補正操作が以前のモデルよりも少ない量で早く対応できる

いちユーザーとして良いところだけではない部分も

・排気音:以前の1250GSは野太いサウンドで始動時に気持ち上がりましたが1300はやや細いというか以前のモデルに比べると高揚感が少ない(個人差による)

・シフトカム:競技区間の林道のコーナーでは低めのギア高めのエンジン回転を使用していましたが1300GSは回転上昇が早いのかレッドゾーンに達するのが早くギアを上げなければならないシーンがありました、まだ1300GSのエンジン特性を理解していないものとおもいますが今後の課題です(競技でしか試せませんが)

リエゾンの快適性はR1250GS譲りですのでそちらも全く不満ありません

GSスポーツモデルに乗り換えて:R1300GS特にオフロードでは1250GSに比べて安全にも早く走らせることができます(断言!)林道やオフロードでGSを楽しむのならば圧倒的にR1300GSに分があります。重くて苦労していた何だかわからずに転倒してしまったという要素が軽減されています

 

 

 

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