ラリーレイド北海道3DAYS 2025レポート

まっすぐなダート道、青い空と低い雲とR1300GS

Greeting

2021年にトカチ3DAYSとしてスタートしたこのラリーも5度目の開催を迎えました。北海道が美しい緑に輝く7月はすべてのツーリストを歓迎する季節ですが、この大地を最も贅沢に旅することができるのはこのラリーの参加者だと確信しています。どこまでも続くまっすぐな道、緑のトンネルような森の道、険しい山道もそれを抜けて現れる原始の姿そのままの景色。モータサイクルのスピードはこの大地を味わい尽くすにはちょうど良く、道を選ばない皆さんの愛機は誰もたどり着けない場所へ導いてくれるはずです。今年はピヤシリ山がラリーの起点となります。厳冬期にはマイナス25度を記録することも珍しくないこの地はしかし、今緑に溢れ輝いています。ルートは大雪山をめぐり広大な十勝の地平線を目指します。楽しんで、そして緊張を緩めることなく、安全運転で戻ることをお互いに誓い、最初のSSへ向かいましょう!

BIGTANK代表 春木久史

参加者向けに配布されたガイドブックに記載されていた主催者からの挨拶文

この文章に春木さんの優しさと3日間を走りぬく参加者への思いがつまっている

 

7月18日レース前日

昨年の失敗から、当日の朝4時に目が覚めそのまま羽田空港へ

空港へは5時過ぎに到着!(早着すぎ)

出発時間まで時間を潰す

※今年は7時の段階でまだ駐車場には空車の文字がっ(昨年は何だったんだ)

千歳空港で仲間たちと合流、恒例の東千歳BBQで昼食

のち名寄へ向けて移動

今夜の宿泊地である名寄温泉ピヤシリスキー場にはすでにスタートゲートが設置されていました

越谷から輸送した9台のバイクも無事に到着

各自スタート前に車両チェックと装備品の確認

7月19日

スタート当日の天気予報は地域一帯終日雨

夜のうちに降った雨でスタッフテントが崩壊

春木さんより全体ブリーフィング

全員が安全運転で無事にゴールしてほしいというメッセージが伝えられる、そして例年のように「熊には気を付けてください」とのことですがどう気を付けたらよいのっ(汗)

とにかく林道内で一人で立ち止まるのは極力控えようとおもふ

強い雨が打ちつけるなかスタートゲート前にマシンを並べ

緊張のスタート

初日SSから始まる

名寄ピヤシリスキー場前の高速ダート

スタッフによりカウントダウン

スタート前に部屋でストレッチは十分に行ったので身体は反応している、しかしバイクに乗って数秒で時速100キロを超えるダートライディングに目が全くついてこない!年齢でしょうか(悲)

何とか高速ダートのSSを走り切り

リエゾン

降り続く雨にスタートから30キロですでにブーツの中はビチョビチョ、レインコートのチャックを半分以上開けていたらインナーの中もビチョビチョ、不快指数120%です

そんな気持ちや天候とは裏腹にゴキゲンな林道ばかり

本日2本目のSSは当麻林道内

こちら北海道4DAYSでもよく利用したフラットでハイスピードな林道、のはずでしたが

スタート直後から濡れたグラストラック、後半は黒土の路面のヒルクライム(アドベンチャーバイクでは)と玉砂利のダウンヒル

自分の知っている当麻ではありませんでした…

何とか走り抜け(全く攻められなかった)

今日のビバークまでのリエゾン

雨も上がり気分も上がる十勝の道

北海道を堪能します

しかし道沿いには狐や小動物の遺体

スピードの出しすぎには十分気を付けよう

お昼ごはん食べていないことに気づき、層雲峡近くで見つけたラーメン屋さんに飛び込む

塩ラーメンが疲れた体と空腹の胃にしみる

糠平温泉のビバークへ無事にゴール

軽く車両のチェックをしたら徒歩で宿へ移動

鹿の親子が草を摘まむ

初日はクラス2位 総合14位

 

7月20日

DAY2

ビバークの糠平温泉をスタートして戻ってくるループコースの331キロ

この日はゼッゲン番号多い順からスタート

仲間たちを見送ってスタート準備を進める

この日のSS178キロ地点までのダート距離は70キロオーバー!

序盤は上士幌付近の電波も入らない山深い林道を走り抜けます

今日のSSは昨年も使用した陸別の超ハイスピードダートが2本続く

R1300GSで5速全開、最高速度は150キロ以上出すことができる道、GSが巻き上げる飛び石などで後続車に迷惑をかけてしまうためSSには一番手で入ろうと朝から決めていた、休憩もそこそこに先を急ぎます

そして事件はラリーメーター距離計が60キロを過ぎたあたりで起きた

草の多い林道で停止しているライダーを避けて右の轍に車線を移した直後「バキッ」という音とともにGSから白煙が上がる、何が起きたのか分からず停車し煙が出ているエンジン上部に腕ほどの太さのある枝が刺さっているのを見つける、これを抜くとクーラントの甘いにおいとともに黒いプラスチックの破片が飛び出してきた。煙が収まるのを待ってカウルを外すとラジエーターのサブタンクのホース接続部が折れスロットルボディが破損してなかのセンサーが露出している

「終わった」

と思ったが熊怖いし(苦笑)修復してこの森からでなければならないということで作業へとりかかる、抜けたクーラントを補充するための水を近くの小川から汲みブリーフィング前に購入したペットボトルでラジエーターに水を補給、スロットルセンサーはこの場ではどうすることもできない。電源を入れセルを回すとエンジンが掛かった、メーターにコーションマーク「すぐにでもディーラーに入庫してちょうだい」とのことだが携帯もつながらない山の中、とりあえず先を急ぐ

走り出すもエンジンがふけ上がらない、舗装路に出たら実施する作業段取りをイメージしながらはしっていると10キロほどで

林道の脇に人が立っている初参加のSさんだ

声をかけると転倒してマシンを壊してしまったそう、仲間数名で修復を試みるも不可能、電波も入らず本部に連絡もできないため、ありったけの熊避けグッズを渡しその場を離れた。すると逆走してくるGS、話しかけると林道内で携帯を落としたらしく探しに戻るようだ。一体この林道で何人のライダーがトラブルを抱えたのだろう

自分のGS舗装路に出たところで補修をする、まずはラジエーターに水を補充しむき出しになってしまっているスロットルボディの防水加工

どうにかCP閉設時間10分前に到着し

陸別のSSへ到着

ここまでの移動で5000回転以上エンジンが回らない、低速での出力が抑えられていることを理解

このステージは超ハイスピードダートでパワー勝負

「よりによってなんでこのSSのまえなのよ」と弱音を吐いてもしかたないが…

スタート順になりカウントダウン

スリー

ツー

ワン

緊張と興奮でいつものように一速でアクセル全開!?数メートルも進まずに制御が入る慌ててギアを上げるもそれもすぐに回転上限へ達する、コーナーの侵入手前でギアを落としアクセルを開けるとボボボボッっとエンジン大制御祭り!!

そこではたと気が付く「そうだこのバイク壊れていたんだ」

それ以降はコーナー進入ブレーキを当てながら減速速度を曲がり切れるぎりぎりまで突っ込みコーナーの先が見えた瞬間マシンを起こしてギアを上げてゆっくりとアクセルを開けていく走法、初めて3速で林道コーナー曲がったわ(苦笑)やがて陸別名物のストレート、去年150キロオーバーをマークしたところだ、ここでも全開で早めのシフトアップするも最高速度90キロしか出ない、体を伏せて長い長い直線の終盤で250ccの軽量車両に抜かれる…

排気量は5倍以上!出力も3倍以上はあるR1300GSがっ

こんな屈辱的なことはありません(泣)

ごめんねGSお前は悪くない

長い長いSSを走り終え

北海道らしい林道のリエゾン

最高~

そして大好きな道の駅足寄で今年も千春兄さんにご挨拶

今年はこの先のリエゾンでは「足寄より」がリフレインしていました

道を挟んだウッディベルで名物のハンバーガーとソフトクリームをいただく

もうこの先はグルメツーリングでいいや(負け惜しみ)

長かったDAY2もゴール

この日は最終日走りきるために修復と整備を入念に行いました

クラス3位 総合13位で最終日を迎える

7月21日

DAY3

最終日は名寄までの325キロ

無事にゴールできますように

序盤のリエゾンは雄大な大雪山のワインディング

十勝の林道を堪能した

CPではスタッフの方が冷たい麦茶とお菓子を用意してくれる、心遣いがうれしい

そして最後のSSは当麻

そう初日に多くのアドベンチャーバイクを飲み込んだ黒土のヒルクライム(アドベンチャーバイクでは)があるSS、出力と制御が入った今のGSでは周回困難と考え一番最初にSSに入るため1時間以上前に到着、その作戦が功を奏し何とかギリギリ走り切ることができました(ほんとギリギリだった)

※右メーターの数値は方位です

その後も超絶に気持ちの良い北海道らしい道

本日は15時から閉会式が予定されている、ゴール前に洗車と食事をすませる

メーターの温度計は31℃北海道とはいえ暑い

セイコマートの軒先の日陰で休憩を取る

何気ない景色も「また来年まで見ることができないんだな」と感慨に浸る

名寄にゴール

閉会式が行われる

各クラスの表彰式

アドベンチャー1クラス2位、総合14位という結果でした

R1300GSが大活躍できるはずの陸別を全開走行させてあげることができずに悔いの残る大会でした

来年リベンジせねばっ

 

 

参加してくれた仲間とラリーレイド北海道スタッフとの集合写真

主催である春木さんの思いのこもったルートは3日間の行程を通して完走した全員が感じたことだろう

また来年も仲間達とこの大地を堪能したいと思う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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